【生産終了】BMW 3シリーズ・グランツーリスモ 後継モデルは存在せず

コスト削減と効率化によるモデル廃止

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BMWの3シリーズ・グランツーリスモは2020年の価格表に載っておらず、後継モデルがないまま生産を終了することになった。

モデルを絶版にするという判断は、大規模なコスト削減と効率化の一環によるものである。

3シリーズ・グランツーリスモは、プレミアム・セダンのベストセラーである3シリーズのハッチバック・モデルとして2013年に発売され、セダンとツーリングとともに販売されてきた。

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セダンの外観と、ツーリングの実用性を併せ持つ3シリーズ・グランツーリスモは、これらのモデルよりも長くて幅が広く、室内空間も広いのが特徴だ。

BMWがSUVのラインナップを拡充し、3シリーズ・グランツーリスモと同じように広い室内空間と高いドライビング・ポジションを持つモデルがあることが、後継モデルの開発を止めた理由のようだ。

この決定は、クルーガーの声明の中で発表のあった、BMWによって行われている大規模なコスト削減策の1つであった。

120億ユーロ(1兆4460億円)のコスト削減


同社は、120億ユーロ(1兆4460億円)以上のコスト削減を目指している。

他のコスト削減策としては、BMWが2つの新しいフレキシブル・プラットフォームへ移行したことで可能となったものがあげられる。

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具体的には、現在のドライブトレインの種類を2021年までに最大で半分にまで減らすこと、モデル・ラインナップを整理すること、新車の開発プロセスを最大で3分の1に短縮することなどがある。